全文RSSの幸福と不幸

Yahoo!》ブログで小見出しの見栄えを変えるという野望(12/2知恵袋/12/2表示見本(ベタ打ち)/12/2表示見本(wiki文法)/12/2表示見本(HTML)/12/3記事)が挫折したadankadanです。こんばんは。

全文RSSの幸福

 上記の最後の記事に、こんなコメントがついた。

GoogleリーダーRSS取得して拝見してますが、H1〜の見出し冒頭に画像を入れると「画像が見つかりません」に [straymind@TWO CENT]

 id:straymind氏は、このコメントからも解るように、仮に読むときのほとんどは全文RSSだとしても、コメントの際には直接アクセスしてくださる方である。
 そして私のほうは、アクセスカウンターが回ることには興味がない。書き続けるモチベーションで一番大きいのはコメントやTB、記事言及での交流だ。とっても正直に告白してしまうと、私にとってROMは「客候補」としてそれなり大切だが、(アクセスがあったとしても)「私のお客さま」の意識には入ってない(←こぉら!)
 このような書き手と読者の関係であれば、全文RSSは幸福なツールになりうるだろう。

 私はGoogleリーダーのことはよく知らないのだが、私が利用しているDELCO READERではCSSを変更できる。(上記リンク先は、自ブログばかり入れたRSS(笑)。ある方の「BlogPeople」の表示欄を、私のブログが3つも占領しているのを見つけて、申し訳なくて作ったものだ。「おまとめRSS」だけ登録していただければ、私がどこで遊び果てているのか解るww)
「設定」のなかに「CSS設定」があり、自分のリーダーの見栄えを変更することができる。現在は、今回の記事のため、本文の文字サイズを、私好みのCSSに変更してある。
スクリーンショット
 《Yahoo!》ブログは字が小さくて行間が詰まっているから読みにくい、という読者にとっては、読み手の好みで文字サイズや行間を変更できるのは、便利だと思う。

 このツールで「H1〜の見出し冒頭に画像を入れた」記事を見ると、こうなる。わっはっは。みっともないねぃ。私はとりあえず見出しアイコンを使う気は当分起きないだろう。
スクリーンショット

全文RSSの不幸

>このような書き手と読者の関係のなかでは、全文RSSは幸福なツールだ。
 と、上記で書いた。だが、ブログの書き手はさまざまで、アクセス数が書き続けるためのモチベーションになっている人も多い。その人たちはたぶん、アクセス数とならない全文RSSの読者が増えることを歓迎はしないだろう。特に《Yahoo!》ブログは、アクセス数が「人気度」に反映するパラメータの一つであるだけに、そういう人は多いような気がする。
 また、読み手の側も、「ブログに直接アクセスした頃だったらコメントしたけれど、全文RSSで一度読んだ記事にアクセスしなおしてまでコメント入れるのは面倒だ」というタイプの人であれば、ブログの書き手と読み手の交流は先細りになってしまう。
 アクセスにせよ、レスポンスにせよ、モチベーションとなる「何か」が減ることによって、書き手が記事を書かなくなることが、幸福であるとは、「私には」思いにくい。世の中には、ブログをネットのノイズとしか感じない方もあるようなので、その人たちにはいいかもしれないが。

ブログデザインは、ブログのうちか?

 もう一つ。全文RSSでは、当然のことながら、ブログのデザインは見えず、RSS側のデザインのみが反映される。
 上に書いたとおり、元のブログが読みにくい場合、これは大きなメリットなのだが。
 その一方で、《FC2》で共有テンプレートに関わり、ブログの「デザイン」自体を「作品」とするなかで活動してきた者としては、複雑な気持ちがあることも確かだ。むろん、《FC2》であっても、テンプレートを自作するユーザーよりは、他人(公式でも共有でも)が作ったデザインをそのまま使うユーザーのほうが多い。だが、選択肢が極端に広い場合(《FC2》のテンプレートは現在、公式/共有あわせて5000超ある)、そのうちのどれを選ぶかはいわば自己表出の一部だ。ちょうど、デパートで服を選ぶことが、自分で服を縫っていなくても、自己表出となりうるように。
 きわめて個人的な話だが。私は全文配信と部分配信を選択できる《eXcite》で、以前は全文配信にしていた。ある男性ブロガーと知り合いになったとき、彼は私のブログを読んでいるリーダーを見せてくれた。CSS変更可能のリーダーで、彼はどうも、書き手が女性のブログだけをそこに登録していたようだ。悪いデザインではないものの、私自身のブログデザインとは異なり、素晴らしくフェミニンだった。ウェブで文章を発表する以上、自分で飾った装飾を削ぎ落とされるのは、想定の範囲内だったのだが。私自身の指向性とは真逆の装飾を施されること、それをわざわざ見せられることは、不快だった。以後、《eXcite》は部分配信に指定したままである。ちなみに、その男性ブロガーとはその後、喧嘩別れをしてしまった。

画像直リンク禁止と、RSS広告

 ここまで、一応、気をつけて「全文RSS」と表記してきたつもりだけれど。大丈夫かな、漏れてないかな?
 RSSリーダーの中には、さまざまなタイプのものがあり、RSS配信される全文を表示するものから、記事タイトルしか表示しないものまである。記事タイトルしか表示しないものは、「登録した多数のブログのうち、更新があったのはどれか」をキャッチするツールで、記事本文はブログにアクセスして読む。
 ブログのRSSのほうも、記事の全文を配信するものと、冒頭のみを配信するものがある。
 で。ブログに広告を出し、その広告からの収入でブログシステムを運営しているレンタル会社にとっては、全文RSSは「フシアワセ」な道具でしかありえない。
 逆に、RSSに広告を入れるブログもある。「RSSに広告を入れるな」とか騒ぐユーザーも見てきているが、それを言うユーザーは自分のブログは有料鯖借りて立ててるんだろうな?(苦笑)
 《cururu》をはじめ、ブログが経済事情から撤退していくのを見るにつけ、ブログにはきっちり稼いでもらったほうがいいと、けっこう本気で思っているブログ流浪民δミ^。^彡だったりする。
 私の使用範囲のなかで……
Yahoo!》、全文配信、UP画像表示不可、RSS広告なし
《FC2》、冒頭配信、画像なし、RSS広告検討中
《eXcite》、全文配信/冒頭配信選択可、(全文では)UP画像表示OK、RSS広告あり
Ameba》、冒頭配信、画像なし、RSS広告あり
So-net》、全文配信、UP画像表示OK、RSS広告あるはず…出てないのなぜw

全文RSSはごく一部の読み手、書き手、ブログシステムの間では、幸福なツールになりうるかもしれないけど

 このエントリーは、《Yahoo!》ブログのほうについたコメントに触発されて書いたものです。

そうか、それなら、「RSSリーダーだけで記事を読んだ気になってる愚か者」に対しては、見出し冒頭に画像を入れるのは有効ですね。(笑)
(著作権侵害!氏)

↑「RSSリーダーだけで記事を読んだ気になってる愚か者」
どういう意味ですかね?
文脈上、喧嘩売ってるのかと思いましたが、それは横において(バカを相手にしても仕方ないとは思いますので)、なぜRSSリーダーで読むことが愚かな行為なのか。興味が有ります。
もうひとつ。「読んだ気になる」という主観的判断を示す根拠は?(straymind@TWO_CENTS氏)

 著作権侵害!氏の意図は私にも判らない。まさか全文配信であることを見逃していらっしゃるのでもないと思うし、ぜひ伺ってみたいものだ(《Yhaoo!》はコメント文字数が厳しいので、こちらでおながいします)
 その一方で。これはやっぱり「全ての人」に勧められるものではないのじゃないよな、というのが私見でもあります。

 もっとも。「全ての人」に勧められる「もの」なんて、ないのかもしれないけれど。