返歌も恒例?

 一枚の何かを押し立てて、それはメタリックに光るコインかもしれず、「テキ」と「ミカタ」の境界であるかもしれず。
 その何かを乗り越えて、アチラとコチラに繋がるものがないとしても。アチラにはアチラの繋がりができたようだし、それはどうやらあやぶまなくてもいい種類のもののようだし。コチラガワにだって、繋がりはほら、これでは足りないですか、と、赤茶の毛皮の獣になって柔らかな手のひらに細い頭をすりつけてみたり、細い糸を紡いでヒカルヨヒカルヨとお誘いしてみたり。


本歌(リンク先より引用)
懐疑といふ食みあう身すらなき魚の臓腑にありし和魂(にぎたま)のつゆ


返歌
白妙の磨ける骨を柔絲で包む子蜘蛛でありたき冬夜